ニチリン化学工業株式会社

食品

キッコレートFシリーズ(ナトリウムCMC)

食品添加物 カルボキシメチルセルロースナトリウム

品番 1%粘度(mPa・s)*  
F-120 150~200  
F-135 250~350  
F-150 400~500  
F-170 600~700  
F-1100 800~1000  
F-1500 1000~1500  
FTS-1 30~50 耐酸性
FTS-2 70~150 耐酸性

*乾量1%水溶液、BM型粘度計 25℃ 60rpmによる

製品情報

キッコレートFシリーズ(ナトリウムCMC)は、多様なニーズにお応えするため、一部溶媒品も含め、幅広いラインナップを取り揃えています。

濃度と粘度の関係

CMC水溶液の粘度は、その濃度が高くなるにしたがって急激に上昇します。一般的には濃度が2倍になると、粘度は約8~10倍に達します。


温度と粘度の関係

CMC水溶液の粘度は、一般の粘性液と同じく温度の上昇とともに低下します。
この変化は、約60℃までの加熱では可逆的な粘度変化で、温度が下がるとともに復元します。80℃を超える高温になると、粘度の復元が不完全になります。


pHと粘度の関係

CMC水溶液の粘度はpHの影響を受けますが、pH5~9の範囲では実用上支障ありません。pH10以上になると、粘度は低下します。また、pH3 以下になるとゲル化し、不溶性のCMC酸の沈殿を生じる場合もありますので、弱酸性で使用する場合、耐酸タイプをご使用ください。


塩類の影響

CMCは高分子電解質であるために、その水溶液は塩類の影響を受けます。一般にエーテル化度が低いほど、また粘度が高いほど大きな影響を受けます。

  • 一価金属塩の場合、相溶性はありますが粘度変化等を生じます。
  • 二価金属塩の場合、相溶性のあるものと、ないものがあります。
  • 三価金属塩の場合、不溶性塩となり沈殿を生じます。

また、CMC溶液に塩類を加えた場合と、逆に塩類溶液にCMC を加えた場合とでは粘度に差を生じ、一般的には前者の方が粘度は高くなります。


粘度と重合度の関係

CMCの粘度は、主にCMCの骨格を作るセルロース分子の重合度に支配されます。
1%水溶液の粘度の対数と平均重合度の関係は、ほぼ直線的な関係を持っています。


水溶液の粘度安定性

CMC水溶液は、天然ガム類に比べ、微生物による粘度低下は受けにくいのですが、微生物を含む水を用いた場合、気温の高い条件下では、微生物の活動が活発になり、溶液の粘度が低下することがあります。

この粘度低下の原因は、微生物の産出するセルラーゼという酵素によってセルロースが分解されることによるものです。

この粘度低下を防ぐには、できるだけ清浄な水を用い、清潔な密閉容器を用いる配慮が望まれます。また、各種の防腐剤を添加することも効果的です。


溶解方法

CMCは一般の水溶性高分子と同様に膨潤し、それから徐々に溶解します。しかし、CMCそのものは粒子自体の溶解がきわめて早いため、いわゆるママコが生じ、内部への水の浸透が阻害されます。従って、早く溶解するにはできるだけママコを作らないことが肝要です。以下、具体的な溶解方法を説明いたします。

(1)攪拌しながら徐々に投入する
まず、容器に水を入れ、水面付近を激しく攪拌しながら、CMCをできるだけ少量ずつ投入する。この場合、目の粗いふるいを通しながら添加する方法もあります。

(2)他の粉末原料と事前に混合する
他の粉末原料(例えば、砂糖、塩、他の粉末無機材料)と併用することが可能な場合は、CMCの粒子同士の集合を防止するため、あらかじめそれらとCMCをよく混合して、(1)の方法を用います。


安全性と生理作用

急性毒性
ラット 経口 LD50 27g/kg
ラット 経口 LD100 40g/kg
モルモット 経口 LD50 16g/kg

〔Shelanski,H,A, & Clark,A,M, : Food,Res13,29 (1948)〕